歯科技工士の仕事
歯の詰め物、被せ物、差し歯、入れ歯等は
口の中の「人工臓器」です。(補綴物「ほてつぶつ」といいます。)
その大半は歯科医師の診断、治療後の指示を元に歯科技工士が作っています。
口の中は髪の毛一本でも入ると、不快に思うくらいデリケートです。
例えば、虫歯になった歯や治療途中のぽっかり空いた穴は、そのままにすると食べ物が挟まりやすくなり、
虫歯(歯の病気)の拡大や歯周病(歯ぐきの病気)、あごの組織まで病気が広がる原因につながります。
失われた歯の隙間はそのままにすると、隣の歯や、失われる前に接触していた歯が移動します。
そのことによって入れ歯も入れられない状態になってしまうことさえあります。
ストレス等の原因によって起こる「歯ぎしり」のために歯が減っていくこともあります。
それらの原因で歯のかみ合わせも変わってしまいます。
口の中のバランス変わることにより、あごの痛みや、頭痛、かむ能力が失われ体全体の病気に繋がることもあります。
そういった口の中の状態を判断しながら補綴物「ほてつぶつ」は作られます。
補綴物「ほてつぶつ」を作るためには、繊細な技術と学問的知識を必要とします。
我々歯科技工士は医療技術専門職として、歯科医師・歯科衛生士・その他メディカルスタッフと共に
国民の健康を守るために欠かせない仕事をしています。