2022年2月27日(日)歯科技工士生涯研修【基本&自由】案内

 

 



2022年2月27日(日)歯科技工士生涯研修(PDF)


日 時:2022年2月27日(日)

【基本】9:30~12:30 【自由】13:30~15:30

場 所:秋田市にぎわい交流館AU 4F研修室6
※ライブ配信あり(ZOOMミーティング使用)

講 師:佐藤補綴研究室 佐藤 幸司 先生(日技認定講師)
定 員:会場20名 配信50名
会 費:会員は会費充当 会員外:5,000円 

申込期限 :2022年2月24日(木)


申込方法
秋田県技事務局まで ・お名前 ・勤務先(自営先) ・電話番号  ・希望受講方法(会場かZOOMか)
          ・メールアドレス(ZOOMのパスワード送信に必須です)をご連絡ください。
申込者には、事務局よりZOOMのパスワード等必要事項を連絡させていただきます。
 
 ※現在、会場でも開催予定ですが、今後のコロナウィルスの拡大状況により、ZOOMのみの開催となる可能性があります。
ご承知おきください。
 ※申し込みは、できるだけメールかFAXにてお願いいたします。

申込先とお問い合わせ先 
秋田県歯科技工士会
〒019-2411 大仙市協和境字境26(TEL・FAX:018-892-2447)
メールアドレス:akisigi@ceres.ocn.ne.jp



【基本研修】

≪教養課程≫ 『歯科技工の今後を考える』   ≪専門課程≫ 『無歯顎補綴と義歯の咬合理論』
受講単位:5単位

≪基本研修抄録≫ 

 近年、超高齢社会を迎え高齢者歯科医療と共に在宅歯科医療も増加傾向になって来ているようです。厚生労働省の歯科保健医療のニーズ動向によると、在宅歯科医療・高齢者歯科や摂食・嚥下といった高齢者歯科医療の充実が求められ、義歯の質的需要が高度化して来ています。また、歯科医療現場も高度に発達した歯科医療技術の進歩により、歯が喪失した無歯顎者の疾病構造も著しく変化してきていると思われます。義歯製作もより簡便で、客観的な根拠から効率的な“二義的人工臓器義歯“の製作システムとなる供給体制が求められています。
 そこで秋田県歯科技工士会主催の生涯研修基本課程では、無歯顎臨床で最も重要な要素である印象採得と咬合採得から得られた咬合位(垂直的・水平的)下顎位を考察し、歯冠修復学・インプラント補綴にも役に立つ仮想咬合平面の設定基準について考察したいと考えています。
また同時に、症例を担当する歯科技工士も歯科医師の診断と治療計画をよく熟知したうえで、各ステップを慎重に進めなければならないと思います。印象体を大別すると、概形印象体と機能印象体に分類され模型上に表現された組織を十分熟知した模型分析が重要であります。
次に仮想咬合位(Tentative  Bite)と仮想咬合平面(Tentative Occulusion Plane)の考察も大切であります。
異なる臨床症例に対する咬合平面の設定基準と咬合彎曲の与え方について生理学的、力学的に考慮した部位に人工歯排列を行い、口腔内に調和した咬合と咬合様式を付与することが大切であります。
セミナーでは、生体に立脚した客観的な義歯の咬合について考察して視たいと思います。
教養課程では、これからの歯科医療における歯科技工士のあるべき姿について課題を提案し、時間の許す限り聴講して戴いた皆様と共にディスカッションを交えて少しでもお役に立てれば幸いに思います。

 



【自由研修】
 『義歯の咬合を考える』
  受講単位:4単位

≪自由研修抄録≫ 

 近年、超高齢社会を迎え高齢者歯科医療と共に在宅歯科医療も増加傾向になって来ているようです。厚生労働省の歯科保健医療のニーズ動向によると、在宅歯科医療・高齢者歯科や摂食・嚥下といった高齢者歯科医療の充実が求められ、義歯の質的需要が高度化して来ています。また、歯科医療現場も高度に発達した歯科医療技術の進歩により、歯が喪失した無歯顎者の疾病構造も著しく変化してきていると思われます。義歯製作もより簡便で、客観的な根拠から効率的な“二義的人工臓器義歯“の製作システムとなる供給体制が求められています。
 そこで今回の生涯研修では、無歯顎の臨床を行う上で最も重要な要素である印象採得から得られた臨床模型体と、咬合採得から得られた咬合位(垂直的・水平的下顎位)について臨床学的に考察したいと考えています。有床義歯を成功に導く鍵は、歯科医師による正しい印象採得と咬合採得にあると考えています。また同時に、症例を担当する歯科技工士も歯科医師の診断と治療計画をよく熟知したうえで、各ステップを慎重に進めなければならないと思います。印象体を大別すると、概形印象体と機能印象体に分類されると考えます。概形印象体により解剖学的組織が印記された印象体から得られた概形模型に正しく外形線を設定し個人トレーの製作を行います。模型上に表現された組織を十分熟知して、模型分析することが重要となります。
次に仮想咬合位(Tentative  Bite)と仮想咬合平面(Tentative Occulusion Plane)の考察が大切になります。通常の義歯製作法では、機能印象体から得られた模型により、咬合床(Bite Rim)を製作し咬合採得されています。
今回、紹介するシステムでは、従来法と異なり、仮の咬合高径による概形模型を咬合器に装着し閉口機能印象用の個人トレーを製作します。
 近年、無歯顎治療の最終印象は閉口機能印象採得法により、患者固有の筋圧および粘膜の生理学的機能によって形成されるデンチャースペース(ニュートラルゾーン)の位置および咬合高径(下顎位)が比較的正確に決定される。特に最近では、臨床上有効な術式として臨床応用されて来ている。デンチャースペースと義歯床との関係は、周囲筋組織と調和した下顎の小臼歯部で最も巾が狭くモダイオラスを中心に交差(クロス)した筋肉の集合部で、義歯床が浮き上がらない人工歯排列ゾーンと咬合様式が重要であると考えます。異なる臨床症例に対する咬合平面の設定基準とデンチャースペース内に安定した人工歯排列を行い、口腔内に調和した咬合と様式を与えることが重要であります。
セミナーでは、義歯の製作ポイントについて時間の許す限り聴講して戴いた皆様と共にディスカッションし生涯研修が有意義に出来ればと考えています。

2022年02月11日